2019-10-23 第200回国会 衆議院 内閣委員会 第2号
○西村国務大臣 大島委員御指摘のとおり、かつての日本は三つの過剰と言われて、設備過剰、雇用の過剰、借金の過剰ということで大変苦しい思いをしてきたわけですけれども、そのときとは状況はがらっと変わっていると思います。 もちろん設備は、産業構造の変化に伴って不用となってくる設備はあるわけですけれども、一つには人手不足。
○西村国務大臣 大島委員御指摘のとおり、かつての日本は三つの過剰と言われて、設備過剰、雇用の過剰、借金の過剰ということで大変苦しい思いをしてきたわけですけれども、そのときとは状況はがらっと変わっていると思います。 もちろん設備は、産業構造の変化に伴って不用となってくる設備はあるわけですけれども、一つには人手不足。
おっしゃいました目詰まり的なところで申し上げますと、引き続き企業は過去の過剰借金を返し続けている状況でございますので、銀行の貸出しの伸びという点からいきますとまだ減少傾向と。ただ、その減り方はだんだん縮まってきているということでありますし、金融機関の貸出し態度がどうかということを企業に率直にアンケート等で聞きます、あるいは個別に聞きますと、金融機関の貸出し態度は更に緩い方向に動いていると。
企業の段階で過去の過剰設備あるいは過剰借入れが完全に解消したわけではありませんけれども、これだけイノベーションの進展が非常に速い時代でございますので、過去の過剰借金がまだ十分は返済し切れていない、過去の過剰設備がなお残存していて、設備稼働率という面からいきますとまだちょっと低い、こういうふうな状況の下でも、イノベーションを追求した新しい投資を少し早い段階から始めるというふうなことが出ております。
そうなりますと、銀行の窓口から見ておりますと、大企業製造業、それからそれに関連する中小企業のところは新規の貸し出しが成功するかもしれないというので、今、貸し出し攻勢が始まっているということなんですが、実際には、その同じ企業が、過去の過剰借金を引き続きかなりの額で返済し続けているという状況があって、終わってみると、新規貸し出しよりも返済額が多くて、ネット減少額がなお今のところ大きい。
それは、現在の日本の状態というものは、過剰在庫であり、過剰借金であり、過剰雇用であり、過剰設備である、これが大きな壁になっておる、こういうふうに考えるわけであります。
その一つは過剰在庫であり、一つは過剰雇用であり、一つは過剰借金であり、一つは過剰設備である、こういうふうなことから再生産は落ち込んでくるし、どうしても稼働率が上がらない。人も借金も減らしていこうということからどうしても減量経営になりがちである。また、十三兆円とか十七兆円というふうに言われておる需給ギャップがある。そういうところから設備投資意欲もなかなかわかない。
いまは、負債過剰、借金政策によってものすごい設備拡張をやっている。そして、ソ連を除いて世界第二位に生産力が高くなったと、こういうことだと思うんです。だから、いまの実態が健全であるかないかということを最初に大蔵大臣に伺いましたが、高度成長のもとになっている企業の資本構成が非常に不健全だと思うのです。これは、長期的に見れば、これがだんだんまた是正されていくのかもしれませんけれどもね。